安全対策情報
平成24年度第2四半期(7-9月期)
在タジキスタン日本国大使館
1 治安情勢(犯罪認知件数)、一般犯罪等及び防犯対策 この期間内における邦人被害はない。 (1) 期間内の当国内における犯罪認知件数 今 期 対前四半期比 対前年同期比
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犯罪認知件数 3,827件 -1,177件 +281件
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【内訳】(抄出)
重犯罪(注) 881件 -261件 -102件
窃盗 831件 -420件 +110件
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都市別認知件数(邦人居住地区)
ドゥシャンベ市 1,004件 -531件 +8件
ハトロン州 948件 -114件 +85件
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(出典2012年10月発行「タジキスタン経済社会情勢」)
注:重犯罪に含まれる罪種は、殺人、強盗及び強姦等の凶悪犯罪
上記表にはないが、窃盗のうち侵入窃盗件数は、本年1月から9月までの期間では、前年比1.8倍である。(2) 交通死亡事故の多発について 公式に事故件数の発表はないものの、交通事故による死亡例がかなりの数に上る。
特に、都市部における交通マナーは甚だしく、わざわざ赤信号待ちの車の脇から出る信号無視の車も普通に見られるほどである。(3) 防犯上の留意点について 上記の通り、犯罪件数自体は減っているものの身近な犯罪である侵入窃盗の増加及び交通マナーの悪さに起因する交通事故多発などに注意を払う必要がある。
また、首都ドシャンベでの薬物依存者が3,000名を超えて(2011年末現在、麻薬取締庁発表。)いるので、薬物依存症の者による粗暴犯罪にも注意を払う必要がある。2 殺人・強盗等凶悪犯罪の事例 (1) 強盗:特になし。 (2) 殺人: 7月21日タジキスタン東部所在のホログ市付近において、ゴルノバダフシャン自治州国家安全保障委員会支部長官が殺害され、この被疑者の逮捕のため、3,000人を超える政府軍が派遣され、犯人側の反政府勢力との交戦により犯人の一部が逮捕された。その一方で、この交戦により政府軍、反政府勢力及び住民合わせて約40名が死亡したと報道されている。 (3) 強姦:特になし。 (4) その他(傷害): 9月16日午後9時頃ドゥシャンベ市内において、被害者(某国大使館員)が自宅アパートの階段を上っていたところ、2階踊り場部分で、何者かに後方から金属棒様の物で殴打され負傷した(軽傷)。(その後、他の住民が通りかかったため、被疑者はいずれかに逃走)。 3 テロ・爆弾事件発生状況 発生なし。 4 誘拐・脅迫事件発生状況 邦人被害はなし。 5 対日感情 良好であり、特段の変化は見られない。 6 日本企業の安全に関する諸問題 関連する情報はない。 7 邦人の安全対策のためにとった具体的措置 (1) 2(2)の殺人事件捜査に関して、タジキスタン東部ホログ市付近が封鎖されたため、在留邦人宛に事案の連絡及 び防犯対策の再点検要請を実施した。 (2) 2(4)の暴行事件の発生に関して、在留邦人宛てに注意喚起要請を実施した。