大使公邸料理人、荒井孝明氏、自閉症の人々が運営するソーシャル・カフェで天婦羅作りを指導

平成30年8月28日
 
 8月28日、日本国大使公邸料理人の荒井孝明氏は、北岡大使とともに首都ドゥシャンベにあるソーシャル・カフェ「ダル・ヤク・ザミン(同じ地球の上にいる)」を訪問。

 これは自閉症の人々がお客さんにサーブするタジキスタンで初の、そして唯一のカフェです。

 本年6月には、日本NGO連携無償資金協力の事業「ヒッサール市におけるインクルーシブ教育(障がい児と健常児をともに学ばせる)促進事業」のフェーズ2に関する署名式が行われましたが(6月29日付当館HP参照)、このカフェは、インクルーシブ教育で学んだ自閉症児に卒業後の就職を与えるべく設立されたものです。
 
 設立したのは自閉症児の親を支援するNGO「イローダ」。
そのディレクターを務めるローラ・ナスリッディノヴァ女史からは北岡大使に「カフェのメニューに、是非日本料理を加えたい」との要請があり、今回荒井料理人が、天ぷらの調理法をカフェのスタッフに指導することとなったものです。

 
 荒井料理人は、地元のスーパーで簡単に入手出来る素材のみを利用しつつ、衣の付け方、油の温度加減、油による揚げ加減など本格的な天ぷらを作るためのコツをカフェのスタッフに伝授。

 スタッフたちは「天ぷらをメニューに加えて、タジキスタンにおける日本食の普及をはかって行きたい」との抱負を語りました。