北岡大使,秋野豊氏顕彰碑の建立・維持管理功労者9名を表彰

平成30年7月20日
 2018年7月20日,北岡大使はヌロボド郡住民9名に対する館長表彰を実施しました。

受賞者
· DUSZODA Hasan Taghdir (ヌロボド郡長)
· SADULLO Ziyoratsho (元ヌロボド郡長)
· KANDOV Dodikhudo (元フムドン地区長)
· NABOTOVA Shamigul (元フムドン地区長)
· MADZHIDOVA Nargis (ヌロボド副郡長)
· NEMATOVA Gulrukhsor (元ヌロボド郡社会発展・対外関係局専門家)
· KAMAROV Talbikhoja (元フムドン地区長)
· SHOEV Khasan (顕彰碑デザイン画家)
· AZIZOV Maruf (秋野豊名称第10番学校長)



 上記9名は,国連タジキスタン監視団(UNMOT)殉職職員顕彰碑の建立・維持・管理に重要な貢献をした人々です。 20日は4名のUNMOT職員が殉職してから20回目の命日にあたります。20年前の同日,秋野豊氏,シェフチク少佐(ポーランド),シャルペジ少佐(ウルグアイ)、マフラモフ通訳兼運転手(タジキスタン)の4名は,PKO活動中に武装勢力の待ち伏せに遭い,凶弾に倒れました。 北岡大使はトーマス・コラット駐タジキスタン・ポーランド臨時代理大使,ヤン・ハルフストUNDPタジキスタン事務所長,ハサン・ドゥストゥゾーダ・ヌロボド郡長,イブロヒム・ウスモノフ文明化対話基金代表と共に表彰式に参加しました。

 また,式典には,秋野氏の教え子である稲垣文昭・秋田大学大学院国際資源学研究科講師及び伊藤庄一日本エネルギー経済研究所研究主幹の両名も,日本から駆けつけました。

  北岡大使は,殉職者に哀悼の意を表するとともに,顕彰碑の建立・維持・管理を行っているヌロボド郡住民に感謝の意を表明しました。また,故秋野氏のご夫人から預かった手紙を代読しました。


今年も暑い夏がやってきます。 あれから20年が経ちました。  1日が永遠にも感じられる日々が長く続きましたが、今は1日を1日と感じられる穏やかな日々を過ごしております。  先日、事件があった場所に建てられた慰霊碑を、ヌロボド郡の方々で守っていただいていると伺い、驚きとともに温かいものが胸に広がりました。  皆様のお優しいお気持ちとご尽力に、心より深く感謝申し上げます。  また、貴国の平和と発展を心よりお祈り申し上げます。

 
                                                                
式典ではポーランド臨時代理大使も顕彰碑功労者を表彰しました。式典に先立ち,一行は殉職者4名の名が記された顕彰碑を訪れ,献花をしました。

 前日の19日には,文明化対話基金及び国際交流基金が主催する,シンポジウム「平和構築に向けた中央アジアと日本の共同の役割」も開催され,秋野氏を含む4名の死を悼みました。