日本大使館、草の根無償資金協力案件「クリャブ市義肢装具製作所・理学療法センター施設改修計画」供与式を実施
平成30年11月29日


11月29日、日本大使館は、草の根無償資金協力案件「クリャブ市義肢装具製作所・理学療法センター施設改修計画」の供与式を、南部ハトロン州にある同市にて実施しました。
式典には北岡大使、そして保健・社会保護副大臣のショディホン・ジャムシェド氏、ICRC(赤十字国際委員会)タジキスタン事務所長のクラウディア・アッゾリーニ女史、クリャブ市長のアモヌッラ・カイルッラ氏などが出席。
援助の対象となった「義肢製作所・理学療法センター」は、近年老化が著しく、義肢や理学療法を必要とするハトロン州の人は、遠路首都ドゥシャンベまで出向くことを余儀なくされていましたが、改修計画の完了に伴い地元でサービスを受けることが可能になりました。
クリャブ市のみでも220人に上る義肢を必要とする人が裨益し、さらに月20人までが理学療法の恩恵を被ることになります。
北岡大使はスピーチで「障がい児の父親として、息子に療育を施して来た結論は『障がい者のポテンシャルは、健常者のポテンシャルよりもはるかに高い』というものだ。今回の計画の完了に伴い、障がい者のポテンシャルが実現し、ハトロン州の発展に貢献することを祈念する。さらにタジク人の、障がい者が有するポテンシャルに対する認識が高まれば、今回の計画は真の意味で成功であったと言えるだろう」と発言。
その後大使は副大臣や市長らと昼食を共にしつつ交流を深めました。